2月26日(日)
宿泊したホテルブライトンシティ大阪北浜は、僕が大阪に出向していた頃は三越があった場所の近く。当時は北浜地区に多く残っていた近代建築のビル巡りをしたものでした。三越が閉店したのは僕が東京に戻ってすぐだったと思いますが、その後の再開発だから、このホテルも割と新しいのでしょう。実のところ、浴室と洗面所がガラスのドアで仕切られているホテルに泊まるのはいつ以来だったか思い出すのが大変なほどです。ベッドも寝心地がよく、マラソン前夜は小用で目覚めたのが珍しく1回だけでした。
スタートが9時45分なので、4時間前の5時半に起床。朝食はセブン―イレブンで買ったコロッケパン、ミルクフランス、フレンチトースト。少し食べ過ぎかとも思いましたが、結果的にこれが大いに奏功するとはこの時、夢にも思っていませんでした。
北浜駅から地下鉄を1度乗り換えて森ノ宮駅へ。JR環状線は大混雑でも大阪メトロはさほどではなく、スムーズに外へ出られました。検温を済ませてスタート会場内へ。ジャージーを脱いで靴を履き替え、まとめた荷物を預ければスタートを待つのみなのですが、大会公式プログラムにはスタート・フィニッシュ会場案内図が載っておらず、非常に不親切です。今まではちゃんと載っていたのに、どういう見直し方をしたのだろうか。
ともかくも荷物を預け、トイレを済ませてスタートブロックへ。申告タイムが遅いせいで、僕は最終Kブロックに並びました。マラソンは9時15分スタートですが、今回からウェーブスタートが導入されたので、僕らは9時45分のスタートです。実際にスタートラインを越えたのは9時52分頃。時折日は差すけど風花が舞う寒さでした。
かつてはキロ6分40秒台で進んで行けたのに、今はキロ7分台じゃないと最後まで持ちません。今回は序盤のコースが変わっており、大阪市中央公会堂の前を通らなくなりました。何となくつまらない。御堂筋を往復するコースの方がずっと楽しかった。
ぶつくさと思いながらもどうにか中間点を過ぎ、いったんトイレ休憩。これが20分ほどかかってしまった。レースに戻って松屋町筋を北上する途中、僕の名を呼ぶ声が。何と一昨日、壮行会?をしてくれたS山先輩がスマホで動画を撮ってくれているじゃないですか!
この寒い中、わざわざ京都からやって来ていつ姿を現すのかわからない(※実際はランナーズ・アイで走行位置はかなり把握できるみたい)後輩の僕を待って応援してくれるとは…。元気が出たのは言うまでもありません。意地でも「完走」はしようと決意しました。
しかしながら、いろいろな給食を食べるのが楽しみだった「まいどエイド」がなくなったばかりか、各エイドにあるはずの補給食は僕ら遅いランナーがたどり着く頃にはとっくに品切れ。結局、今回は水分補給のみで走り通すことになってしまい、それで自分が走り切れたことを確かめられたことのみがレースの収穫でした。
千日前の上り坂は初めから戦略的徒歩と決めていましたが、中間点以降はどんなに緩くても上り坂は歩き。脚は持ちこたえている感じでも走り通すことは厳しくなっていて、35キロ過ぎからは前回同様、200m歩いては800m走る作戦になってしまいました。ゲストランナーの森脇健児さんとのハイタッチや声がけで心を奮い立たせ、どうにかフィニッシュしたのは15時30分過ぎ。「15時前には終わらせたい」というひそかな目標は達成できませんでした。
荷物を受け取り、更衣テントで着替えを済ませて、帰りはJR森ノ宮駅から。改札前に一つだけある新幹線切符の自動券売機前には誰も並んでいません。新大阪からは始発ののぞみがたくさんあるので指定席券を買う必要はなく、ここで楽々と自由席券と乗車券を購入することができたのはラッキーでした。実際、新大阪駅では新幹線ホームに上がって自由席の3号車の辺りまで歩く間に到着したのぞみにすぐ乗ることができ、疲れた体を休ませられました。
この3号車は品川駅で下車し、南改札口へ向かうエスカレーター近くに止まるのです。木更津駅東口行きのバスとの乗り継ぎ時間は10分でしたが、おかげで難なく乗ることができ、新大阪~木更津駅東口は3時間半足らずしかかかりませんでした。
マラソン直後はクタクタで、補給食なしだったのに何か食べたい気は全くしませんでした。木更津に戻ってきても大して食欲は湧いてこなかったものの、何も食べないわけにもいかないから吉野家で牛丼大盛りをつゆだくで注文。たぶん生涯で6回目ぐらいの牛丼ですが、まずいってことはないけど、あまり口に合わない感じだな~。
自宅の給湯器が不調でシャワーを浴びられるか心配だったけど、ちゃんとお湯が出て顔にこびりついた塩などを洗い流して寝ることができました。
本当は、今回でフルマラソンはおしまいにしようと思っていましたが、こんなタイムで「引退」するのはみっともない(>誰に、だよ)気がしてきて、せめてネットタイム5時間以内をマークしたらやめることにします。