2004年 06月 28日 ( 1 )

写真展のはしご

a0010524_15596.jpg 6月27日(日)
 行こう行こうと思っているうちに最終日となってしまった「知られざるロバート・キャパの世界」と、ちょうど同時期開催になった「サラブレッド浪漫」の2つの写真展を観に京都へ。11時に家を出て「京都駅でキャパ展を1時まで観て、祇園のサラブレッド浪漫を2時までに観終わり、河原町から阪急の特急で帰ってくれば、3時からの宝塚記念のTV中継には間に合うだろう」と、結局は競馬優先のギリギリのスケジュールながら、それが成り立つ大阪と京都の近さはありがたい。
 京都駅ビル内・伊勢丹7階にある美術館「えき」KYOTOで開かれていたキャパの写真展は、最終日とあってかなり来館者がいました。「これだけ人がいるとうるさいだろうなあ」と、嫌な予感がします。というのも、「源内焼」にせよ「南禅寺展」にせよ、もっと前に行った「トルコ文明展」にしても、関西で観に行った展覧会は例外なくざわついていたからです。おばちゃんたちに限らず、のべつまくなしにしゃべっていないと気がすまない人が、当地にはいくらでもいるらしいので。
 ところが、このキャパ展では、列になって動いていないと作品が見られないほど人がいたのに、ほぼ全員が私語を発することなく見学していました。キャパの代表作「崩れ落ちる兵士」の前でも、来日中、パチンコを楽しむなどリラックスしたポートレートの前でも、皆さん実に静かに眺めていました。多少の例外はいたにせよ、声はそれなりに低く抑えていました。
 陳腐な推察ですが、イラクで日本人カメラマンが殺された事件が起きたことなどで、戦争が完全な他人事ではなくなっていることと、既に70年近く前とはいえ、装備が今と大して変わらない(と、武器に無縁の我々には見える)スペイン内戦の現実を写した迫力が絡み合って、奇妙なくらいの臨場感を覚えている人が多かったのかもしれません。
 キャパの写真が「ちょっとピンぼけ」な作品が少なからず目立つとは聞いていましたが、それにしても大阪・四天王寺で高松宮殿下を撮った写真は、AF機構がなかった当時に新人だった僕らでさえ、こんなのをデスクに見せようものなら大目玉を食らったんじゃなかろうかと思われます。あらさがしはともかく、意外なくらい日本と縁のあった人だと知ることができた写真展でした。くわしくは主催社の紹介サイトにて。
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by maruyamamasaki | 2004-06-28 15:45 | 京都市