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国宝「青不動明王」御開帳

国宝「青不動明王」御開帳_a0010524_23152929.jpg 9月21日(月)
 今回の上洛で最大のお目当ては、青蓮院で初めての御開帳となる国宝「青不動明王二童子像」を拝むこと。これまで大阪万博などで公開されたことはあるものの、秘仏として青蓮院で御開帳されることは平安時代の創建以来、初めてだそう。かつて青蓮院御本尊御開帳などで記した通り、初ものに弱い小生としては、見逃すわけにはいきません。
 地下鉄で東山駅へ行き、粟田口から青蓮院へ。新聞各紙にも全面広告が出ていたから、この連休中は行列ができているだろうと思いきや、お昼時だったせいか、中にいたのは普段よりちょっと多め程度でした。
 青不動の御開帳は「政治も経済も混迷を極め、道徳心が荒廃してさまざまな事件が後を絶たない今日、悪行や煩悩を滅し、魔障を払う青不動の強い力で、世の中を少しでも良い方向、真に豊かな社会に導いていただきたい」との考えとのこと。このため、お参りの前には諸願成就を願って、礼拝者がそれぞれの願いを記して奉じることができます。
 僕は、結局「無事息災」ぐらいしか思いつきませんでした。仕事での不満をはじめ、あれこれ文句を言っても、願うことはこの程度なのは、混迷の今日にあって恵まれた状況にあることを納得させられます。
 本物の青不動は、さすがに貴重な美術品でもあるせいか、何か薄いシートのようなものを掛けてあるようでした。見物という点では、その力強さを感じるとはいかず、いささか物足りない感はあります。ただ、礼拝画像としての御開帳であれば、そこにあるというだけで十分なのでしょう。
国宝「青不動明王」御開帳_a0010524_2336170.jpg
 僕らが引き揚げた午後1時前、青蓮院の入り口はこの人だかり。多少なりともじっくりと拝めたのはラッキーでした。
by maruyamamasaki | 2009-09-22 14:00 | 京都市


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