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有職雛人形

 3月2日(水)
 桃の節句を前にした平日休み、お昼過ぎから芦屋市のヨドコウ迎賓館で開かれている有職雛人形展を見学に。
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 フランク・ロイド・ライトが設計した当時の姿で現存するこの貴重な建築(ほかには東京・自由学園の明日館のみ)は、「櫻正宗」で知られる灘の酒造家・山邑家の別邸でした。大谷石をふんだんに使い、マホガニーの複雑な木組みや欄間などの銅板の飾り金具など、精緻な作りが施されています。建てるだけでも、いったいいくらかかったんだが、想像がつきません。ただただ、富裕ぶりに驚くばかり。
 有職雛人形は、別邸を建てた八代目・太左衛門氏の長女である雛子さんの誕生を祝って、京都の人形店「丸平」に製作を依頼し、1901年に2年がかりで完成したとのこと。
 迎賓館の中は撮影禁止なので、雛人形の姿などはこちらをご覧ください。一目でわかる違いは、男雛が向かって右、女雛が左と、現代の一般的な並びとは逆になっている点。リーフレットや絵葉書で見ると、人形自体、表情の細部まで実によくできています。展示で確かめるには、オペラグラスでも持参するのをお薦めします。
 解説してくれる女性の話がまた詳しくて(長いけど)、なかなか楽しめるので、行かれる場合は、時間に余裕を持たせるといいと思います。展示は4月10日まで。
by maruyamamasaki | 2005-03-03 01:04 | 兵庫県


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