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芭蕉と蕪村・逸翁美術館

 5月4日(火)
 Mさんは親族にご不幸があり、急きょ自宅へ戻ることになって、今日は一人で街歩き。
 阪急の広報紙・TOKKを見て、在阪当時に行っていなかった池田市の逸翁美術館で開かれている「芭蕉と蕪村」を鑑賞することに。
 午前10時過ぎ、池田駅に到着。どことなく落ち着いた風情の街を歩いて10分ほどで、逸翁美術館へ。
a0010524_11121112.jpg 僕が大阪にいた頃は、現在、小林一三記念館となっている雅俗山荘(=写真)が逸翁美術館だったのですが、昨年、その近くに立派な美術館を建てて移転したそう。
 今回の展示は、芭蕉と蕪村の真筆が中心。「はせを」じゃ誰だかわかりませんけど、「芭蕉」なわけです。
 作品の解説文の文体が面白く、「…ですネ。」といった終わり方がとても多い。この美術館はこういう流儀なのかと思ったら、今回は小中高生にも見て欲しい展示なので、特に工夫したとか。
 展示室の片側に芭蕉、もう一方に蕪村の作品が並べられ、どちらが主というのではなく、全くの対等な展示です。
 蕪村の絵は、誰にでも描けそうで描けないような、何とも言えぬ軽みがあって、好きです。展示室を出たところで、職員の方から「どちらがよかったですか?」と尋ねられ、迷わず「蕪村です」と答えてしまいました。決して、芭蕉側が見劣りするとかではないのですが。
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by maruyamamasaki | 2010-05-04 20:58 | 大阪府

池田文庫「嵐璃寛関係資料展」

 小林一三記念館を見学した後、逸翁美術館に隣接する池田文庫で「嵐璃寛関係資料展」も見て行く。
 何だか立派な建物だな〜と思っただけの僕は、池田文庫の何たるかを全く知らずにいました。宝塚歌劇や上方の歌舞伎・民俗芸能の専門図書館で、在阪当時、こうした分野にもっと深入りしていたら訪れていたのかもしれません。
 いまだに「嵐璃寛」って何て読むんだろ?レベルですから、虫のいい想像に過ぎないのですけど。
 嵐璃寛(3代目から5代目)は江戸後期から大正時代にかけて、代々の片岡仁左衛門と縁の深かった歌舞伎役者とのこと。その姿を描いた錦絵などの関連資料が片岡仁左衛門家に残され、今年1月に当代から池田文庫に寄贈されたそうです。
 僕が見たことのある場面は「伊達娘恋緋鹿子」とか、とても少ないのですが、雰囲気は伝わってきます。
 展示観覧料200円。それでいて、かなり立派な図録をもらえます、これじゃ赤字だろうなと、余計な心配をしてしまうほど。
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by maruyamamasaki | 2010-05-04 20:13 | 大阪府

長岡天満宮

 在阪当時、天神橋筋6丁目が最寄り駅だったから、僕も一応、阪急沿線住民でした。それにしては、京都線沿線は行ったことのない所だらけ。河原町以外で降りたことのある駅といったら烏丸、大宮、桂、大山崎、高槻市しかないもんな。
 TOKKに長岡天満宮のツツジが素晴らしいと紹介されており、長岡天神駅で下車。長岡天満宮へ向かう道の両側には、朝掘りタケノコの即売店がたくさん並んでいる。今が旬、というかもうすぐ終わりかな。本当はTOKKに出ていた「うお寿」の竹の子姿ずしをいただきたかったけど、時間の都合で断念。
 石造りの鳥居の向こうには、広い八条ヶ池と、そこにかかる参道を覆うキリシマツツジの赤い花。
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 一番の見頃はやや過ぎた感じでしたが、なかなか見事な景色なのは確か。大鳥居が朱色だったら、ツツジの赤が映えなかったかもしれません。
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by maruyamamasaki | 2010-05-04 19:50 | 京都府

乙訓寺の牡丹

 長岡天満宮を出たのは午後1時半過ぎ。3時半頃の新幹線で帰京しなければなりませんが、さっさと見れば行けるだろうと乙訓寺へ歩いて行く。
 途中、長岡京記念文化会館の前に何やら行列が。近づくと「乙訓寺シャトルバス乗り場」と看板がある。これ幸いと並んで待つこと10分余、ギリギリ乗ることができました。
 先に降りるお客さんが料金を手渡ししている。いくらなのかわからないけど、渡しているのが100円玉なのは間違いない。100円だけ出して「200円だよ」と言われるのも嫌なので、100円玉を2枚、それも時間差をつけて渡したのに、寺男の奴、黙って受け取りやがった。
 帰りのシャトルバス乗り場には、ちゃんと100円と書いてある。損したぜ。
 それはともかく、拝観料を払って早速、境内へ。
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 牡丹の花をちゃんと見たことはあまりなかったのですが、なるほど美人のたとえに出てくるだけのことはあります。ここも全体的にはそろそろ終わりかなって感じでしたが、境内のほとんどが2000株もの牡丹の花で埋め尽くされているのは、一種の壮観です。
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 上がちょっと切れちゃってますが、このように所々、白い和傘が添えられています。
 何でも、日差しに弱い牡丹の花を守るためなんだそうで、独特の風情を醸し出していました。
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by maruyamamasaki | 2010-05-04 18:22 | 京都府

平城宮跡を歩く

 5月3日(月)
 在阪当時、奈良へあまり足を延ばさなかったことを、ずいぶん後悔していました。今回、Mさんのお誘いに乗ったのも、奈良巡り中心という点が大きかったのです。
 朝9時に大和西大寺駅に集合。既にシャトルバス乗り場は行列になっていたので、平城宮跡には歩いていくことに。
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 復原された大極殿が見えてきた。新しいし、これしか建物がないから、見ていて面映くなるほど目立っちゃっています。
 でも、1300年前の平城遷都の頃には、当時の大極殿だって新築だったのだから、今、こうして見ている感じが1300年前の雰囲気に最も近いのかもしれません。
 それにしても観光客の多いこと。人のことは言えないけど…。
 大極殿の中では、ボランティアの男性が定期的に説明をしてくれます。たまたま僕らが聞いた時のおじさんは、時間の半分以上を割いて、平城宮跡保存の意義と、それがわが国の精神文化にとっていかに大切なことであるか、一生懸命に説いていました。復原大極殿については、「中の説明板を読んでくれた方がわかりやすいです」と、正直に語っておしまい。
 ああいう場所での説明タイムには惹かれるものがありますが、ここに限っては時間の無駄です。
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by maruyamamasaki | 2010-05-03 22:18 | 奈良県

平城宮跡を歩く その2

 平城宮跡を訪れたのは22年前の夏、「ならシルクロード博覧会」を見に来て以来のこと。会社に入って3年目で多少、余裕ができ、帰省以外で初めて静岡県の外へ旅行したのでした。バブル期だったのに、禁欲的なものだったと思います。
 だだっ広かったって印象しか残っていませんが、改めて眺めてみてもだだっ広い。大極殿(正しくは第1次大極殿)と向かい合う朱雀門までの距離が約800mという。間に近鉄の線路が走ってしまっているとはいえ、よくこれだけ広大な土地を残せたものです。
 大極殿と並ぶ目玉である遣唐使船の復原展示は、午前10時頃のアナウンスで既に午後の入場整理券しかないとわかり、見学を断念。遺構展示館、宮内省の復原建物、東院庭園、朱雀門と歩いて回ることに。地味だけど、発掘状態のままで見られる遺構展示館の説明などはわかりやすく、当時(復原推定)の瓦と今の製品を持ち比べて重さがかなり違うのも体験できます。
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 宮内省の復原建物も中に入ることができます。こういう建物がもういくつかできてくると、往時の平城宮らしくなってくるでしょう。
 想像ですけど、1300年前は大極殿に用いられた瓦の方が貴重だったはずですが、今となっては宮内省の復原建物の桧皮ぶきの方がお金がかかるのではないでしょうか。歴史の皮肉を感じずにはいられません。
 写真は宮内省復原建物の内部です。梁が真っ直ぐ過ぎるのが妙に目につきます。曲がった松材なんかだとリアルなんですけどね〜。
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by maruyamamasaki | 2010-05-03 21:49 | 奈良県

大遣唐使展

 シャトルバスで大和西大寺駅に戻り、近鉄奈良駅へ。GWだし、平城遷都1300年祭だから込んでるのは仕方ないけど、それにしても近鉄各駅の切符売り場の混雑はひど過ぎる。SUICAが使えないのはともかく、ICOCAやPITAPAはあまり普及してないのかな。
 駅近くのともかく入れそうな店で昼食(すぐできそうな物と思ってMさん共々、野菜炒め定食にしたけど、大失敗だった)を済ませ、奈良国立博物館で開催中の「大遣唐使展」を見学。平城宮跡にばかり人が集まっているのか、こちらはそれほど込んでおらず、大助かりです。
 入ってすぐ、目玉の「二つの観音菩薩立像」があったのにはびっくり。京都国立博物館が「おいしいものは最後」型なら、こちらは「おいしいものが先」型なのかもしれません。
 最大の呼び物、ボストン美術館蔵の「吉備大臣入唐絵巻」も、じっくりと見ることができました。
 NHKで放映されたドラマや、この絵巻の特集番組を見ていなかったので、どんな内容なのかをちっとも知らなかったのですが、こんなふざけた話?というか奇想天外な物語だとは思いませんでした。
 囲碁の勝負で、真備が相手の石を一つ呑み込んで勝っただと? 反則じゃん。唐の役人が真備に下剤を飲ませて動かぬ証拠をつかもうとするも、真備は碁石を体内に留める術を使い、排泄物を調べても見つからなかったってな場面が真面目に描かれています。
 わが国史上、脱糞という恥ずべき記録が残っているのは徳川家康ただ一人かと思っていたら、吉備真備もそうだったとは。変な知識がまた一つ、増えたのでした。
 それはさておき、大遣唐使展のすごい所は、いやってほど国宝が出展されていること。それこそ、国宝でも重要文化財でもない物のほうが珍しいくらい。数ある中で印象に残ったのは「伝阿閦(あしゅく)如来立像(和歌山 親王院蔵)」です。他の仏像ではあまり見たことのない、何とも優しげな顔で、一目惚れしました。
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 こちらは遣唐使船をイメージした造形作品@平城宮跡
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by maruyamamasaki | 2010-05-03 20:58 | 奈良県

興福寺・国宝館

a0010524_11161697.jpg 奈良国立博物館を出たのは午後3時過ぎ。ここへ来る途中、「1時間待ち」の行列を見て後回しにした興福寺・国宝館に寄ると、「45分待ち」となっていました。
 日差しも傾いてきて待つのが辛くなくなってきたし、せっかくの機会だから並ぶことに。入り口までは35分ぐらいだったかな。
 それにしても阿修羅像のファンがこれほど多いとは。昨年、東京国立博物館などでの特別展が大人気で、とてもじゃないけど行く気が起きなくなるほどでしたが、ブームはまだ続いているようです。
 中に入ると、案外スムーズに見学することができました。そのための入場制限であり、行列なのですが、さすがに阿修羅像を含む「八部衆立像」の近くにくると大渋滞です。ガラス越しではなく、間近に見られるとあって、じっくり見ようとする人がほとんど。
 阿修羅像も素晴らしいのだけど、ほかの像だって独特の味を醸し出している。どういういわれがあるのか、少しは勉強してから見ればよかったと後悔しました。ま、それは次の機会への課題ってことに。
 夜は京都へ行き、祇園「かぼちゃのたね」で鰻づくしを堪能。黒七味で有名な「原了郭」の店の奥に、こんなリーズナブルなお店があったとは。こういう辺りを知っているのがMさんの深いところです。
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by maruyamamasaki | 2010-05-03 20:11 | 奈良県

第141回天皇賞

5月2日(日)
 磐田にいた頃から交流が続くMさんから上洛のお誘いがありました。お目当ての一つは、京都国立博物館で開催中の長谷川等伯展ですが、日中は1時間待ちはザラとのこと。
 「それなら、天皇賞を観戦した後、等伯を鑑賞しましょう」と手を打ち、午前10時半に京都駅で落ち合った後、淀へ。
 淀で天皇賞を観るのは、メジロマックイーンVs.トウカイテイオーの「世紀の対決」を見逃すまいと東京から駆けつけた1992年以来のこと。もう18年も前か。結果は呆気ないほどのマックイーン完勝だったけど、あれほどレース前にワクワクしたことはその後もありません。
 今回はメジロマックイーンの子・ホクトスルタンが除外となり、親子4代天皇賞制覇の楽しみもなくなって、18年前とは全く趣きの異なるレースです。一方、名勝負を期待した馬場の芝が所々はげていたのが興をそいでいた18年前とは対照的に、今日の舞台はまさしく緑のカーペット。
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 僕らはゴール板200m前辺りのスタンドで観戦していました。出走馬は馬場に入った後、返し馬というウォーミングアップをしますが、通常、僕らのいる辺りまでは来ません。
 それが、人気馬ではただ1頭、ジャガーメイルだけが目の前にやって来たのです.この時、僕らは何かを感じるべきだったのでした。
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 天皇賞の最後の直線、4コーナーを回って先頭に立った昨年優勝のマイネルキッツに、ジャガーメイルが迫ってきました。僕らの前を走った辺りでは(届くかな?)って感じでしたが、見事に差し切って優勝。
 混戦だった今回、僕は枠連で勝負し、7枠から6、7、8枠へ流しました。ついでに6−8も買っておくべきだったのに、なぜか失念していたのです。みすみす20倍ちょっとの配当(1000円買ってりゃ往復の新幹線代ぐらいにはなった)を逃し、呆然としたのは言うまでもありません。
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by maruyamamasaki | 2010-05-02 23:01 | 京都府

長谷川等伯展

 気を取り直して京都競馬場を後にし、京阪電車で七条へ。そういえば淀の新駅も初めてでしたが、京都方面のホームは旧駅の場所なので、結構遠かった。
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 京都国立博物館に着いたのは午後4時半過ぎ。作戦通り?待ち時間なしで入場、GW期間中は日曜日も夜7時まで開館なので、落ち着いて鑑賞することができました。
 ここへ来る度に思うのですが、素人向けの目玉作品は必ず最終コーナーに置かれています。だいたい我ら素人は、入り口の展示から力みかえって観ますから、最終コーナーでは集中力散漫になっていて真剣には観ていられません。
 今回の「松風図屏風」もそう。文書系は飛ばし見してエネルギーを残しておいた僕らは、描かれていない霧が見えるマジックをじっくりと堪能しました。その他の作品では、「枯木猿猴図」が、確か高校で使っていた現代国語の教科書の表紙絵だったと、突如として記憶が蘇ったのが、何となく不思議な思いでした。
 Mさん懇意の「千登利亭」が臨時休業だったので、高島屋内の「田ごと」で軽く一杯。直前に上洛を決めたため、市内の宿を確保できなかった僕は、阪急で大阪・南方へ戻り、どうにか予約したホテルミツフに投宿。喫煙ルームだったけど、タバコ臭さはなかったので落ち着いて眠れました。ウォシュレットがないのが欠点だけど、1泊4400円なのは助かる。
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by maruyamamasaki | 2010-05-02 22:41 | 京都市