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知恩院三門

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 10月31日(月)
 ほぼ毎年、「ゆく年くる年」に登場する知恩院を、今日に至るまで拝観したことがなかったのは、我ながら不思議な気がします。国宝の三門(=写真)の前は何度も通っていたから、それで見たような気になってしまったのかもしれません。
 11月7日まで、この三門に登れるというので、出かけてみました。先日、「旅の香り」で紹介されていたので、休日は混雑するんでしょうが、さすが平日、人出はそれほどでもありません。
 わが国最大の二階二重門の二階内部は、江戸時代初期の建築らしく極彩色が施されています。お釈迦様と十六羅漢の像が並び、天井中央部には巨大な龍、その両脇には一目見られれば極楽に行けるという天人・迦陵頻伽(かりょうびんが)などが描かれています。画工は探幽をはじめとする狩野派といわれるとのこと。
 今日はそこそこ晴れていましたが、二階の内陣で座って説明を聞いていると、風が結構冷たいこと。これから拝観する方はその点、ご注意を。
 折角来たんだから、御影堂や除夜の鐘で撞く大鐘楼も見物。「旅の香り」に出てきた蝉や亀の飾りがあるのは御影堂です。
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by maruyamamasaki | 2005-10-31 23:07 | 京都市

東福寺三門

 10月31日(月)
 市バスで東大路通りを南下して東福寺へ。ここに来るのは、去年の時代祭の日、この近くに住む職場の先輩氏宅に泊まった時に案内していただいた時以来。「東福寺の紅葉は素晴らしいからぜひ見て」と勧められながら、結局行きそびれてしまった挙句、今年の紅葉は去年同様に遅いとあっては、通天橋からの絶景を堪能できないかもしれません。
 ここの三門も国宝で、やはり11月7日まで中に入ることができます。登ってみると、二階にはお釈迦様と十六羅漢の像が並び、天井中央部には巨大な龍、その両脇には一目見られれば極楽に行けるという天人・迦陵頻伽(かりょうびんが)などが描かれています。
 って、知恩院とほとんど同じじゃん。やっぱり形式ってもんがあるんでしょうか、こういうのって。
 ちなみに、こうした京都非公開文化財特別拝観は財団法人京都古文化保存協会の主催で、アルバイト学生らしき若者が各文化財の説明をしてくれますが、知恩院三門と東福寺三門の説明内容はかなりだぶっていました。
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 東福寺三門は応永32(1425)年の完成で、現存する三門では日本最古とのこと
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by maruyamamasaki | 2005-10-31 22:32 | 京都市

龍吟庵

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 東福寺内にある国宝・龍吟庵(りょうぎんあん)も特別公開中なので、ついでに見学。鎌倉時代、南禅寺の開山に尽力した大明国師が晩年、ここを自坊とし、現存する方丈建築としては最古。廊下にかかる「龍吟庵」の額は足利義満の筆によるものだそうです。
 基本的には書院造ですが、障子の溝が一つしかないなど寝殿造の名残りも残っているとのこと。三方を囲む庭は昭和屈指の造園家・重森三玲氏によるもの。正面の「無の庭」は砂利だけの抽象的なイメージで、「龍の庭」に隣接する壁に竹で稲妻が描かれている。龍の庭は雷鳴に呼び起こされた龍が海中から天へ昇る様子を表現しており、説明ですぐ納得するほど具体的です。
 写真は、残る一つの庭。大明国師が幼い頃、熱病に冒されて山に捨てられた?時、国師(中央の長い石)を襲わんとする狼を2匹の犬(国師の両端)が追い払った故事を表しています。庭の名前は忘れるわ、写真の色合いが滅茶苦茶で補正もできないわで申し訳ないのですが、砂利はもっと赤みがかっていてモダンな感じでした。
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by maruyamamasaki | 2005-10-31 22:32 | 京都市

冷泉家住宅特別公開

 10月28日(金)
 今日から31日までの4日間、現存する唯一の公家住宅である冷泉家住宅が特別公開されています。4年前に次いで2度目で、前回は7000人も見学者があった由。今回は行けば誰でも見られるので更なる見学者増も予想され、行くなら平日である初日の今日がベストです。泊まり明けで眠い目を擦りつつ現地へ。
 普段は窺い知れない内部はそれほど広くはなく、建物も質素な感じです。例えば、三つの座敷が並んでいますが、欄間の部分は素通しになっているといった具合。これは、三間をぶち抜きで使う行事もあるため、との説明でしたが、欄間があると邪魔な行事って何なんでしょ。扇でも放り投げるのかと、下らないことを想像。
 襖も牡丹唐草模様の唐紙を張っただけで季節感も素っ気もありませんが、これは室内から季節性を排すことで、歌を詠む折に邪魔にならない工夫だそうで、なるほど「和歌の家」にふさわしい造りです。
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   今出川通りに面して立つ冷泉家の表門。三方は同志社大学に囲まれている
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by maruyamamasaki | 2005-10-28 20:45 | 京都市

京都大学総合博物館

 10月28日(金)
 せっかく京都に来たのだから、初公開された青蓮院の御本尊でも拝みに行くかとバスに乗ったのですが、お腹も空いて来た。そういえば京大に瀟洒な学食があるそうだからと、百万遍で降りて京大構内へ。
 受験以来25年ぶり。ここで学ぶ夢は叶わなかったけど、いささかの感慨はあります。しかし、肝心の学食はどこにあるのか知りません。ウロウロ歩いていると、「総合博物館」という矢印が目に入ってきました。
 京大の博物館なんて、どうせ古ぼけた建物に標本なんかをただずらりと並べただけだろうと思っていたのですが、行ってみたらカッチョいい建物でした。自然科学系と古文書系の常設展示があるほか、今は「日本の動物はいつどこからきたのか 動物地理学の挑戦」という秋季企画展を開いています。
 説明板が多くて、真面目に見ていると結構時間がかかりますが、なかなか興味深い知識を得られました。モグラやカエルはともかく、その辺にいるようなナントカ虫まで遺伝子の分析を進めていて、どこそこ由来の系統だとか分類されているとは。カエルだって交雑を防ぐために、見た目に似たような種類でも鳴き声が微妙に違っているのを、音紋分析までやって研究していたとは、全く驚きでした。こちらの展示は来年1月22日まで。
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 展示もさることながら順路をかくもきちんと示している博物館は他に例をみないのでは?
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by maruyamamasaki | 2005-10-28 20:44 | 京都市

青蓮院御本尊御開張

 10月28日(金)
 肝心の瀟洒な学食「ラ・トゥール」を探し歩くうちに、別の瀟洒なカフェ「カンフォーラ」が目に入り、こちらで昼食を済ます。ラ・トゥールはすぐ近くの時計台記念館内にあったけど、一人だとカフェの方が気楽だし。基本的には学食だから安いけど、分量的には若者を満足させられるのかなあ。
 再びバスで一旦、銀閣寺へ向かう。東求堂などの特別公開があったけど、料金が高いのでやめて、青連院へ行くことにする。この辺に来ると、七味せんべいを買って食べながら歩くのが癖になってしまった。
 市バス・神宮道で下車し、青連院の御本尊「熾盛光如来曼荼羅」を拝みに行く。
 「平安後期創建以来初めて」との触れ込みですが、実物は豊臣秀吉が409年前に奉納した物なので、やや不正確です。とはいっても初公開なのは間違いなく、こういうのに弱い身としては見られただけで「ああよかった」と思ってしまうんですな。
 熾盛光如来を祀る熾盛光法は天台宗で最も重要な法儀の一つで、「天変地異や疫病の鎮静」「日本国の安泰と国民の繁栄」「皇室の安寧と外敵の侵略阻止」を祈願するもの。昨年の台風による風水害、新潟県中越地震、スマトラ沖大地震などの天変地異、イラク戦争や緊張する朝鮮半島情勢に直面する日本、といった現状を見るにつけ、国民一人一人がこの祈願の願主となって祈ることが最もふさわしいのでは、というのが秘仏公開の理由。
 もちろん、ちゃんと祈ってきました。皇室の安寧も含めて。
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 立て看板の中央に描かれた梵字「ボロン」は、曼荼羅の中央にあり仏智を仏格化したもの
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by maruyamamasaki | 2005-10-28 20:42 | 京都市

「価格破壊」

a0010524_15264810.jpg 10月27日(木)
 幼稚園の頃まで、卵かけご飯がこの世で一番おいしいと思っていた。飽食の昨今、回転寿司でそのくらいの子供が「えんがわ」なんか注文するのを見ると、実に片腹痛い。
 小学校に上がると、卵かけご飯への情熱はいっぺんに失せてしまい、全く食べなくなった。その情熱に再び火が着いたのは大学生の頃、NHKのドラマ「価格破壊」で、主役の山崎努が卵かけご飯を食べるシーンを見た時。考え事をしながら食べているだけなのに、とても旨そうな気がしたんですな。
 時代祭の帰途、三条京阪のブックオフで城山三郎氏の原作を買い、ようやく読了。原作では卵かけご飯ではなくオムレツだったんですね。昭和50年の文庫化当時の解説では「モデルがいるのか不明」となっていますが、一般的にはダイエーの創業者・中内功氏とされているようです。
 特に市川市や盛岡市に住んでいた当時、ダイエーはよく利用したもんでした。若い頃、フケが出やすいのが悩みでしたが、ダイエーのPB商品のシャンプーだとなぜかフケが止まり、船橋市に引っ越した後もシャンプーだけはダイエーで買ったほどです。
 ダイエーは経営難に陥り、産業再生機構の支援の下でリストラを進めています。写真は、先日亡くなった中内氏が最初に店を出した現トポス千林店(大阪市)ですが、ここも今月いっぱいで閉店。栄枯盛衰というか無常というか、「価格破壊」の中にもそういう業者が登場しましたが、よもやモデル自身がそうなってしまうとは・・・。
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by maruyamamasaki | 2005-10-27 15:58

しっかりせい!タイガース

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a0010524_1938128.jpg 10月26日(水)
 警察ってのはすごいねぇ。
 先週同様、天王寺から「味万」目指して歩いていた夕方、戎橋に出たら物々しい警備。パッと見で30人はいたでしょうか。それもこれもタイガースが日本シリーズで崖っぷちに追いつめられたからでしょう。
 勝てば「これが最後の1勝かも」と、4連敗ならやけくそで道頓堀に飛び込む連中がいるかもしれないと警戒してるんだから。
 僕は阪神ファンじゃないし、ひと月もすれば千葉県民に復帰するんだから、今のシリーズの流れはよしとしてますが、それでもタイガースよしっかりせいと喝を入れたい。4戦目も0−3で負けているけど。
 (日本シリーズ期間限定の通天閣タイガースバージョンも今宵限りか?)
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by maruyamamasaki | 2005-10-26 19:50 | 大阪市

御影散歩

 10月24日(月)
 雲一つない青空。夕方の出社までの時間がもったいなくなり、神戸・御影地区へ出かけた。東灘アートマンスというイベントが開かれており、この一帯にある美術館を割安に見学できるのです。
 まず阪急・御影駅の南東にある香雪美術館へ。下の写真は入口に向かう道ですが、石垣の塀のまた長いこと。
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 この塀で囲まれた敷地は甲子園球場並の面積。美術館はまさしく一角にあります。
 そもそも、このお屋敷は朝日新聞の創業者・村山龍平氏のお宅。個人宅でこんなに延々と続く塀を見たのは初めてです。美術館は龍平氏らのコレクションを展示する施設とのこと。
 12月18日までの秋季展で、藤原俊成・定家、小堀遠州らの書や、香合、香炉などを展示していました。俊成や定家が自ら詠んだ和歌を記した書だけに、貴重さは十分にわかるのですが、いかんせん達筆すぎて読めないのが難点。
 「立ち食いのブタ丼」と書いてあるようにしか見えないのが、「立ち帰る 春の色」だっていうんですから、僕に展示について何か語る資格なぞありません。
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by maruyamamasaki | 2005-10-24 15:33 | 神戸市

豊雲記念館

 10月24日(月)
 香雪美術館、というか村山邸を一回りして阪急の踏切を渡り、北へ御影の坂を上る。目指すは白鶴美術館でしたが、着いたら休館日。月曜日じゃ仕方ないか。
 それにしても、春に行ったヨドコウ迎賓館(旧山邑家)といいここといい、海を見下ろす眺めの何と素晴らしい場所を選んでいることか。
 来た道を引き返し、御影駅に戻る手前に豊雲記念館が開いているのを発見。アンデス関係のコレクションと聞いてもそれほど興味は湧かなかったけど、折角近くに来たんだから入ってみることに。これが案外、楽しかったのでした。
 仮面や人形像など、原始的な香りの漂う南米の美術品を集めたのは、いけばな小原流三世家元・小原豊雲氏。地球の裏側にあった異次元の文化からの刺激を、いけばな作品創造の力にしていたとは。
 ここのいい所は、出来る限り多くの所蔵品を見せようとする姿勢です。古い染織品が多いだけに常時、光に当たっていると退色してしまう恐れがあります。そこで、展示ケースに布カバーを掛けながらも「自由にカバーを取ってご覧下さい」とあったり、大判の地図や設計図を収納するようなケースを使って引き出しを開けば各種のテキスタイルを見られたりする工夫をしています。館員の方も親切で、気持ちよく見学することができました。
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 豊雲記念館前庭のベンチは「縁の下の力持ち」をかたどるなどユーモアがきいている
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by maruyamamasaki | 2005-10-24 15:32 | 神戸市