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春琴抄

a0010524_14305788.jpg 5月30日(月)
 山口百恵の全盛期は、僕が中学生から高校生にかけての頃でしたが、いわゆるモモカズ映画(死語、書いてて恥ずかしい)を見たことはありません。しかし、「○○時代」「○○コース」(今でもあるのかな)を読んでいたから、大筋は何となく知っています。
 そうしたプレビュー記事を読んで、「春琴抄」だけはおっかなくて見たくないと思ったものです。事情は覚えてませんけど、盲目の師匠(百恵)と同じ世界に入るべく、弟子(友和)が両目を突くってのは衝撃的すぎたし。
 歳月を経て、ようやく手にした谷崎潤一郎の原作を読了。100頁足らずの薄さながら、語彙の注釈が結構な量だし、句読点の使い方が現代風ではないので、やや読みにくい。しかし、凄絶ってのは、こういう世界を言うんだろうかと思わずにはいられません。同じ立場になっても、臆病な僕には自ら両眼を突くことなんて、とてもじゃないけどできない相談です。
 (「春琴抄」の舞台である薬屋の街、大阪市道修町の一角には記念碑が建てられている)
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by maruyamamasaki | 2005-05-30 15:05 | 大阪市

遂に心斎橋

 5月25日(水)
 平日休み。昼前から天王寺の放送大学大阪学習センターで、ずっとサボっていた「近世日本の歴史」6回分のテープをぶっ続けで聞く。
 25年も前に、高校や予備校で詰め込んでいた知識とはかなり違っている面があって、そこそこ興味深い内容です。ただ、担当講師が「α波使い」らしく、ついうとうととしてしまうのが難点。
 6回分のテープを聞くのに4時間半かかり、じっとしてても終盤は相当な空腹。不思議とこんな時に限って、心斎橋筋にある「味万」のうどんを食べたくなる。天王寺駅から地下鉄御堂筋線に乗り、今日は心斎橋で降りて商店街を北上。本町駅から南下するより近いのでは、と思ったけど、案外そうでもありませんでした。
 ともかくも、空きっ腹に昆布出汁のよく効いたうどんつゆがしみ込んでいく時の幸福感ったら、ほかにありません。暑くなってくると、この楽しみもお預けになるのが残念。
 満ち足りた気分で、まぶしい夕日の割にはしのぎやすい風が吹く中を、船場、北浜、中之島公園のバラ園、天神橋筋と歩き通し、天六付近の自宅へたどり着いてしまった。わが徒歩圏は遂に心斎橋にまで広がりました。
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    北浜にある近代建築群、シェ・ワダ高麗橋本店(旧大中証券、左)と浪花教会
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by maruyamamasaki | 2005-05-25 22:44 | 大阪市

人体の不思議展

 5月21日(土)
 来阪前、東京で見損なっていた展覧会が1年半を経て京都文化博物館で開催され、明日22日の終了を前に、あわてて見学に行った。
 全く個人的な感想を申し上げれば、生涯最低の展覧会でした。込んでる、暑い、見えない、見えたら気持ち悪いと、4拍子そろってました。無論、展示物自体は、なかなかお目にかかれない代物だし、多くの人の知的好奇心を満たすことは確かでしょう。
 もし22日の最終日にご覧になる方は、1400円払ってもほとんど何も見えないことを覚悟する必要があろうかと思います。
 
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    会場の京都文化博物館は旧日本銀行京都支店の建物を再活用したもの
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by maruyamamasaki | 2005-05-21 19:23 | 京都市

夕方のバラ園

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 5月19日(木)
 夕方、中之島公園へ散歩に行って、携帯のカメラで撮ったバラ園の様子。薄曇りの一日でしたが、最高気温は26度。数多くのバラもほぼ満開でした。
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by maruyamamasaki | 2005-05-20 00:09 | 大阪市

細見美術館

 5月18日(水)
 大阪のNHKで日曜日の午前10時半ー11時の間、「京都 雅のしずく」という約15分のつなぎ番組を放映しています。録画しておいた15日の放送は食の器がテーマで、この中で「提重(さげじゅう)」を取り上げていたのを見て、細見美術館の春季特別展「宴の器 提重」(5月22日まで)のことを書く気になった次第。
 提重とは、提げ手のついた枠に重箱、一対の徳利、取り皿、盃などが納まるように作られた、今日風に言えばピクニックセットのこと。展示されているのは国宝とか重要文化財ではありませんが、蒔絵や螺鈿を施した漆工芸としても十分に見応えがあります。
 「細雪」の三姉妹が平安神宮をはじめとする京都の桜を、「女系家族」の三姉妹も相続対象となった吉野山の桜を、それぞれ花見に行く場面がありましたが、その時はこうした華麗な提重を使ったんでしょう。それはフィクションだとしても、細見美術館で展示している提重の多くが個人蔵とあるのを目の当たりにすると、こんな高価な工芸品を実用品として使った人から借りたのかと想像してしまいます。僕のような庶民には及びもつかぬ世界があることを、何だか妙に痛感させられたのでした。
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 細見美術館は大江匡氏の設計。展示室を地上三階から地下二階へ立体的に配している
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by maruyamamasaki | 2005-05-18 22:03 | 京都市

方便

 5月16日(月)
 昼下がり、梅茶エグザスで一汗かいた後、梅田駅方面へ歩いていると、街頭アンケートの女性に声をかけられた。試食したアイスクリーム類の味を比べるんだそうで、運動で体が多少火照っており、空腹だった身には魅力的な話?だったので、受けることに。
 「独身ですか」
 「はい」
 「あぁ、よかった。お年は35歳以下ですか」
 「いえ、もう40過ぎなんです」
 「え、そうなんですか。このアンケート、35歳以下で独身の方が対象なんですよ。ちょうどそのくらいのお年に見えたから声をかけたんですけど」
 「いや、残念でした」
 実物の僕(老け顔です)をご存知の方には全く信じられない話でしょうけど、たまには実年齢より若く見られることもあるのです。
 しかし、あの時とっさに「35歳です」とか嘘をつければ、女性はノルマを早く果たすことができ、僕は少々アイスクリーム類をいただけて、万事うまくいったのに・・・。あの女性もそのつもりだったのかもしれません。
 方便も含め、こうしたやりとりをスムーズに進められるのがいわゆる「大阪のノリ」ならば、いまだ未熟なままですな。
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            ブライダルピンク(@中之島公園)
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by maruyamamasaki | 2005-05-16 21:41 | 大阪市

葵祭

 5月15日(日)
 今日は葵祭。泊まり明けで睡眠は3時間台、おまけに会社の停電対策訓練とその報告で居残り、くたびれたから行くのをやめるかと消極的になったのですが、やっぱり今度が最後の機会。葵祭はこの10年で5回、雨天順延となったのに、2年続きでそこそこ好天の日に見られるのは幸運なんだし、と自分に言い聞かせて梅田駅に向かった。
 行き当たりばったりだった昨年とは違って、少しは下調べした結果、上賀茂神社へ向かう路頭の儀(行列)の見物は、下鴨神社との中間にある加茂街道の松並木が絵になるとわかった。しかし、出町柳駅から歩いていけない距離ではないにせよ、見物人がずらりと並んだ歩道をかき分けてたどり着くのは大変そうだったので、結局、去年とあまり変わらない場所で待つことに。
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 上の写真は、葵祭のヒロイン「斎王代」の女人列。葵祭の行列はどことなくおごそかな雰囲気が漂うのですが、装束の華やかな女人列が目に入ってくると、見物客の空気も和む気がします。
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 で、斎王代の表情も狙ってみましたが、肝心な時にFinecamM400Rのシャッターが切れなくなり、辛うじて撮れたのはこの1枚だけ。何とか顔が見える程度ですが、去年よりはマシかな。
 後で下鴨神社の葵祭パンフレットを見ると、下鴨神社到着後に行われる「社頭の儀」は、王朝絵巻から抜け出したような雰囲気です。見逃したのは痛かったけど、またいつか訪れる機会があれば必ず見たいですね。
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by maruyamamasaki | 2005-05-15 23:13 | 京都市

曾我蕭白展

 5月12日(木)
 平日休みだったので、終了(15日)の迫っていた「曾我蕭白−無頼という愉悦−」を観に京都国立博物館へ。雨をついて出かけたのは、無論、タダ券あってのことです。
 「円山応挙がなんぼのもんぢゃ!」と、今回もまたこの博物館らしく刺激的なキャッチフレーズをつけています。この先、応挙の作品を借りにくくなるんぢゃないかと、人ごとながら心配な暴走?ぶり。
 導入部の紹介文も、「蕭白の描いた顔は、夜には思い出したくないようなものだ」と、やはり直球勝負。聞けば、こうした解説文などは担当の学芸員氏が書くんだそうで、今回は定年間近という同館の狩野・文化資料課長。
 そこそこ評判なのか、こんな天気でも来館者は結構、いました。恥ずかしながら、僕は蕭白という存在を今回、初めて知った次第です。「夜には思い出したくない顔」っていえばそうですけど、怖いってのとはまた違う気がします。トロンとした表情が多いし。人麻呂も、孔子も、鬼も。
 個人的なお気に入りは、魚が釣れなくてふてくされている太公望の図、でした。図録は買いませんでしたが、蕭白の特集を組み狩野課長の解説が詳しい「芸術新潮」4月号を購入。
 関係ないけど、ここのミュージアムショップに来ると、ついどうでもいい買い物をしてしまいます。今回は、鳥獣人物戯画巻を22分割した絵はがきセット(1575円)。
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 正面玄関前のツツジがいい感じに。この夏は「坂本龍馬生誕170年記念特別展覧会」で混雑しそう
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by maruyamamasaki | 2005-05-12 22:42 | 京都市

バラの季節

 5月11日(水)
 泊まり明けの足で、まずは天王寺の放送大学大阪学習センターへ。これまでは仕事に関連した科目ばかり選んでいましたが、上方暮らしも残すところ半年余りとなった今季は、日本の中世史と近世史を選択。やっぱり、歴史を身近に感じる環境でこそ、勉強する気も起きようというもの。
 と決意しながら、4月の開講以来、自宅で放送を視聴した回数はゼロ。レポートの問題が郵送されるに至って、あわててビデオを見に行った次第。学習センターに来ると、本当に頭が下がるくらい、熱心に勉強なさっているお年寄りがたくさんいて、刺激は受けるんですけどね。
 5回分のビデオを視聴して、かなり空腹になってから、地下鉄御堂筋線で本町に向かい、心斎橋筋商店街にある「味万」の天むす定食にありつく。ここのうどんつゆが空きっ腹にしみ込んで行く心地よさは、いつ食べても変わりません。
 強い西日を避けながら船場、北浜とぶらぶら歩いて、中之島公園のバラ園に到着。ちょうど今、多くの種類が咲き誇っています=写真。職員の厚遇問題で揺れる大阪市ですが、こういった憩いの場を整える予算は、削ってほしくないものです。などと、あれこれ考えて歩いているうちに、天六の自宅に着いてしまった。南船場から歩き通しになってしまったわい。
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 PENTAXのOptioSVで試し撮り。明度やコントラストの補正はほぼいらない感じでした
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by maruyamamasaki | 2005-05-11 22:58 | 大阪市

詰め替えインク

 5月6日(金)
 リサイクルはとても有意義だと思っています。プリンターの青インクの不足表示が出たため、ヨドバシカメラへ買いに行くと、詰め替えインクなるものがたくさん売っていました。
 そもそも、今使っているインクカートリッジだってリサイクル品ですが、インクさえ注入することができれば、カートリッジを無駄に廃棄することもありません。値段は安い(純正品840円に対し、3回分のインクは750円)し、写真なんか印刷しません(印画紙に限りますね、こればかりは)から、少しぐらい色が違っても構いやしないんだし。
 しかし、これが甘かった。
 結果として成功したものの、今や指先は真っ青(洗っても落ちないんよ、耐水性があるせいか)だし、新聞を敷かずに作業をしていたら、テーブルがとんでもない色になってしまったでしょう。
 あのカートリッジは結構、密閉性の高い代物で、インクのタンクから少しでも空気が漏れていると、すぐインクがボテ漏れしてしまうんですな。純正品は注入口を小さい玉で塞いでおり、それをタンク内に落としてインクを注入した後、付属品のキャップを付けて密閉するのですが、この作業が実に難しいのです。幸か不幸か、リサイクルのカートリッジはゴム製のキャップだったので、これを再利用して密閉性を確保することができたのでした。
 ちなみに、僕が購入したのはアー○ル社の製品です。
 もし、どうしても詰め替えインクを使いたいという向きは、
 1いらない新聞紙(30ページ分以上)を敷いて、手元にペーパータオルを用意する
 2手先が汚れるのを覚悟し、インクが飛び散ってもいい服で作業する
 3注入終了後、5分は置いてインク漏れがないのを確認のうえプリンターにセットする
ことを、必ず守るべきだと思います。結果として、プリンター本体をダメにしてしまったら、リサイクルどころか「一文惜しみの銭失い」ですから。
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         大阪駅周辺の地下街には、緑をあしらった空間もある
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by maruyamamasaki | 2005-05-06 22:10