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甲子園

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 3月29日(火)
 千葉県にある母校が甲子園に出場することは、僕が生きているうちにはない可能性の方がはるかに強い。ならば、卒業した大学の付属高校がせっかくセンバツに出ているんだから、これに便乗しない手はありません。幸い平日休みだったので、同級生と甲子園へ。
 遺産相続の時に突然現れた親戚みたいで気が引けないでもなかったのですが、着いてみたら、いるわいるわ、「親戚」組が。地元高校の応援よりもずっと多かったでしょう。
 相手は優勝候補の一角で、ピッチャーはプロが注目となると、勝ち目はほぼゼロ。「親戚」組の99%は、おそらく今日が甲子園で騒げる唯一のチャンスと思っていたはず。ファウルチップしただけで大騒ぎされちゃ、いくら好投手といえども調子は狂ったでしょう。
 向こうの応援団は、純然と勝利を祈る在校生を中心とした数百人。こちらは、騒ぎたいだけの大人の気違いが数千人。この大人の気違いどもが、寄せ集めのくせに全員で肩を組んで応援歌を歌うは、教えもしないのに整然と手拍子つきの声援をするはの異様な雰囲気を作り出したせいもあって、番狂わせとなったのでした。もちろん、選手に力あればこその勝利には違いありません。
 職場の送別会があったため、ゲームセットまで見届けられなかったのが心残り、順調に日程を消化すればベスト8(第一試合)の日も勤務は夕方からなので、夢よもう一度になりそうです。
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by maruyamamasaki | 2005-03-30 00:03 | 兵庫県

「女系家族」

 3月27日(月)
 うろ覚えの話ながら、ドラフトで江川卓投手(法大)を指名しながら入団拒否されたクラウンライターライオンズのオーナーは、交渉権切れが迫った頃、契約金として2億円の小切手を懐に江川投手の父と会った。しかし「長嶋が入団した時の契約金1800万円は、今なら3億円に相当する。2億円では応じられない」と断られたとのこと。
 もはや27年も前の古い話ですが、長嶋選手が入団した1957(昭和32)年と1978(昭和53)年の物価等(国鉄初乗り運賃、ラーメン代、大卒初任給、日本ダービーの賞金など)を比べると、江川投手の父の発言は概ね妥当な比較だったようです。
 逆に言えば、昭和32年頃の1800万円はいかに高額だったかがわかろうかというもの。それだけに、山崎豊子氏の「女系家族 上・下」(新潮文庫)を読んだら、ぶったまげましたねぇ。大阪・船場にあった木綿問屋の3姉妹の遺産相続額が、一人当たり1億円以上というんですから。
 昭和34年頃という設定なので、長嶋選手の契約金と貨幣価値はほぼ同じでしょう。すると、この当時の1億円は、「空白の一日事件」の頃に換算すれば16億円以上になります。この27年間の物価上昇率を考慮すると、現在ではいくらになるのやら。
 「ジャンボ宝くじで3億円当たったら、家のローンを完済しても一生食っていくのに困らない額が残るから、嫌な上司と大げんかしようが恐いものなしだぜ」と、スケールの小さな夢しか思いつかない僕には、船場の老舗問屋の富裕ぶりは想像の域を超えています。
 物語は、この3姉妹がそれぞれ「他の2人よりびた一文たりとも損をしたくない」と相続話がこじれることを柱に展開するのですが、金持ちってのはここまで強欲なんですかねぇ。強欲であればこそ、金持ちになれるのか。フィクションを真に受け過ぎるのはいい加減にするとしても、中身は抜群に面白く、宮部みゆきさんの「火車」と同じような読後感です。
 船場の隆盛ぶりは、このような理由(船場フォーラム-東京・京都・横浜と連携)で今ではあまり感じようがないのが残念です。
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 小説の描写からすると、船場の「矢島商店」ってこんな雰囲気なんでしょうか?(この建物は、道修町にある登録文化財・旧小西儀助商店)
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by maruyamamasaki | 2005-03-28 18:48 | 関西の小説と映画

女性の進出

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 3月27日(月)
 こういう格好の女性を見ることは珍しくなくなりましたが、看板は初めて@勤務先付近
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by maruyamamasaki | 2005-03-28 11:51 | 大阪市

映画「夜を賭けて」

 3月26日(土)
 木曜日の深夜、実際は金曜日の未明に、MBSで放映していたのを録画し、昨日見てみました。2002年に制作され、主演は「新選組!」の左之助さん。風体は「もはや戦後ではない」この映画の時代でも、左之助さんそのもの。
 コメントをいただいていた当時、「日本三文オペラ」で取り上げられた「アパッチ族」について、梁石日氏の同名の原作小説があることを教えられ、なんだかんだとまだ読まないうちに映画の方が先になった次第。ちなみに、梁石日氏は1月にあった講演会で、「タクシー狂騒曲」が映画では「月はどっちに出ている」と改題されたのが不本意で、その後は映画化の際は必ず原作と同じタイトルにすることを条件にしていると話していました。
 「夜を賭けて」の舞台は1958年ごろの大阪です。それにしても、長嶋茂雄氏がルーキーだった年に、日本第2の都市でまだ陸軍造兵廠跡地からスクラップを掘り出す競争をしていたとは。戦後といえども、教科書上の歴史と、そこから漏れている歴史的事実との間には、ずいぶんギャップを感じずにはいられません。
 筋書きは「日本三文オペラ」とあまり変わらないのですが、それもそのはずな理由は、今年1月の読売新聞大阪版の記事で語られています。映画の中で、「左之助さん」は「日本人にもいい奴がいる。10万人に1人くらいな」と言っていましたが、かの時代から45年以上を経た今日、自分はそういう日本人だと胸を張れる自信は、残念ながらありません。
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       大阪城の周辺には今も陸軍造兵廠当時の建物などが残っている
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by maruyamamasaki | 2005-03-26 23:41 | 関西の小説と映画

「犬」シリーズ

 3月24日(木)
 「白い巨塔」がリメイクされて人気になりましたが、去年の11月ごろ、関西では田宮二郎版が再放送されていました。気づいた時にはもう中盤に差し掛かっていたので、DVD録画は断念しましたが、それを知人の紹介で知り合った人に話すと、「田宮二郎は何と言っても『犬』シリーズですよ」と薦められたのでした。
 年末にCATVでやっていた「勝負犬」をHD録画しておき、ようやく昨日、見てみたのですが、いや確かに面白かった。拳銃さばきなんかは華麗とは言い難いのですが、大阪弁の掛け合いが実に様になっていて、見飽きないんですな。
 昨晩、京都テレビで「野良犬」の放映があり、勤務中なので予約録画しようとしたのですが、自宅のHDレコーダーはいくらチャンネル調整を試みても京都テレビとサンテレビの録画ができず、みすみす見逃すことに。この両局は、私好みの社会派、というか広い意味での謀略系映画を時々放映しますが、録画が出来ないのは何とも痛いことです。
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 朝青龍は強いですねぇ。勤務先近くの太融寺には幻の大横綱「玉の海」の碑もあった
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by maruyamamasaki | 2005-03-24 22:42 | 関西の小説と映画

コピー

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 3月23日(水)
 先日、月ヶ瀬梅林から戻ってきた後、近鉄奈良駅近くの東向商店街をぶらついている時に見つけた看板。読めば字余りですが、なぜか目を引くようで、見ていく若い女性は結構いました。
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by maruyamamasaki | 2005-03-23 12:57 | 奈良県

「細雪」

 3月20日(日)
 大阪の新聞にはあって東京の新聞ではまず見かけないものに、「女性が経営する探偵事務所の広告」があります。それも三行広告ではなく、社会面の記事中にある1段の長方形状の広告です。
 「探偵=工藤ちゃん」というイメージ(こう書いているだけで頭の中で「Bad City」が鳴り響く)が強いので、「女性の探偵事務所? 市原悦子の出ているドラマ(ありゃ「おばはん刑事」か)みたいなもん? 役に立つんかいな」と不思議には思うものの、高い広告を何度も出す以上、それなりの需要があるに違いありません。
 来阪以来、わからずにいたことでしたが、谷崎潤一郎の名作「細雪」(中公文庫)を読んで「ひょっとしてこれか」と思い当たったのが、「見合い相手の身元調査」。今じゃお見合い自体は相当減っているから、それだけで興信所が立ちゆかないでしょうけど、身元調査なら工藤ちゃんより市原悦子向きだろうし。
 残念ながら、僕は「お見合い」に縁がないので実感が湧きませんけど、「細雪」を読むと、相手の身元調査ってのはここまでやるのかねぇと、呆れる思いです。作り事とはいえ、こんな調子で来られるんだったら、お見合いなんて真っ平御免ですな。「女の幸せは相手の資産次第」というドグマは否定できませんけど、「船場の旧家出身」なんて女性と知り合ったら、視線の先に何を見ているのか、要注意でしょう。
 とはいえ、解説を含めて936ページもの小説を挫折せずに読めたのは、話の運びが巧みなことに尽きます。それと、やはり地理感覚。芦屋を中心に、「阪神間」と呼ばれる地域が舞台だけに、今でこそ「あの辺りか」というイメージを描けますが、こちらに来る前だったらさっぱりわからずに放り出したんじゃないかと思います。
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 実のところ、記念館のブックカバーが欲しかったばかりに「細雪」を買ったのでした
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by maruyamamasaki | 2005-03-21 23:28 | 関西の小説と映画

泉布観

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 3月19日(土)
 午後から君津の実家の用事などで大阪を離れるため、お昼前に急いで造幣局の北側にある「泉布観」(=写真)の一般公開(19ー21日)へ。去年も見たとはいえ、年に一度の機会といった宣伝文句には弱いんですな、我ながら。
 1871(明治4)年に建てられ、現存する大阪最古の洋風建築にして重要文化財。床のタイル、照明器具など凝ったデザインが目につき、写真をパシャパシャ撮る・・・って、去年と全く同じことをしていたのでした。絵になるデザインは何度見たっていいもんです。
 などと思っていたら、やっぱり来ていました畏友tktaku氏。あちらもおニューのデジカメ持参。こうして偶然に出くわした回数と、小生の都合で氏との約束をドタキャンした回数は、ほぼ同じくらいではないでしょうか。
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 泉布観車寄せ2階のヴェランダからは木々の間に大阪城天守閣が見える(もちろん、本当はもっと小さいですけどね)
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by maruyamamasaki | 2005-03-21 17:39 | 大阪市

月ヶ瀬梅林

 3月18日(金)
 地元の人から「ぜひ行った方がいい」と薦められて出かけた場所に外れはなかったのですが、今日行ってきた奈良県の月ヶ瀬梅林の印象は「?」でした。
 この時期、奈良駅から臨時バスが運行するくらいだから梅の名所であることは間違いないものの、七分咲き程度ではあまりインパクトがないのかもしれません。種類が豊富で、集中的に植えられている大阪城や万博記念公園の梅林を見慣れているせいもあったでしょうけど。JR天満駅からの往復交通費4100円をかけてまで行く甲斐は、残念ながらなかったと思います。
 結局、濃度の高いスギ花粉にやられに行ったようなものでした。僅かに印象に残ったのは、何軒かある茶店のうち、ぬれおかきを売っていた店のお姉ちゃんがかわいかったことぐらい。
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 名張川をせき止めた月ヶ瀬湖を見下ろす眺めは悪くはなかったけど・・・
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by maruyamamasaki | 2005-03-18 22:35 | 奈良県

「俄ー浪華遊侠伝ー」

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 「歴史小説を読む時は脇に地図帳を置いておく」とは我が畏友の知恵ですが、どうもなかなか真似はできません。発想を逆にして、地理感覚がわかる範囲で描かれている小説を読もうと手にしたのが「俄ー浪華遊侠伝ー」(講談社文庫)。
 作者は司馬遼太郎氏ですが、氏にこれほど痛快な作品があったとは。多少の脚色はあるにせよ、概ね史実に基づくという制約がありながら、例えば宮部みゆきさんの時代物に勝るとも劣らない中身なのは、大したもんです。
 舞台はもちろん大阪。今で言うキタから天満橋にかけてが中心なので、僕の日常的な行動範囲とほぼ同じです。ちょっと遠くまで行っても京都や堺あたりですから、地理感覚も十分に把握しながら読めました。

(主人公が近くに住んでいたという太融寺には、淀殿の墓もある@勤務先のすぐそば)
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by maruyamamasaki | 2005-03-17 17:55 | 関西の小説と映画