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豊雲記念館

 10月24日(月)
 香雪美術館、というか村山邸を一回りして阪急の踏切を渡り、北へ御影の坂を上る。目指すは白鶴美術館でしたが、着いたら休館日。月曜日じゃ仕方ないか。
 それにしても、春に行ったヨドコウ迎賓館(旧山邑家)といいここといい、海を見下ろす眺めの何と素晴らしい場所を選んでいることか。
 来た道を引き返し、御影駅に戻る手前に豊雲記念館が開いているのを発見。アンデス関係のコレクションと聞いてもそれほど興味は湧かなかったけど、折角近くに来たんだから入ってみることに。これが案外、楽しかったのでした。
 仮面や人形像など、原始的な香りの漂う南米の美術品を集めたのは、いけばな小原流三世家元・小原豊雲氏。地球の裏側にあった異次元の文化からの刺激を、いけばな作品創造の力にしていたとは。
 ここのいい所は、出来る限り多くの所蔵品を見せようとする姿勢です。古い染織品が多いだけに常時、光に当たっていると退色してしまう恐れがあります。そこで、展示ケースに布カバーを掛けながらも「自由にカバーを取ってご覧下さい」とあったり、大判の地図や設計図を収納するようなケースを使って引き出しを開けば各種のテキスタイルを見られたりする工夫をしています。館員の方も親切で、気持ちよく見学することができました。
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 豊雲記念館前庭のベンチは「縁の下の力持ち」をかたどるなどユーモアがきいている
by maruyamamasaki | 2005-10-24 15:32 | 神戸市


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