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宇和島城

10月13日(木)
 伊予大洲から宇和島へ向かう電車、いやディーゼル車は、どこまでも坂道を登っている感じ。司馬遼太郎「花神」で村田蔵六が宇和島へ向かう道が険しいとあったけど、本当です。
 宇和島駅前の観光案内所で地図をもらって、最後の目的地・宇和島城を目指す。それにしても、宇和島ゆかりの有名人って多い。高野長英(逃亡中にかくまわれていた)、児島惟謙(生誕地)、穂積陳重・八束(同)、松根東洋城(同)。大和田建樹(同)って誰だっけと思ったら、「汽笛一声 新橋を」の作詞者でした。僕の育った千葉県木更津市なんて偉い人、誰もいないよ。
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 汗だくになって城山を登って出会ったのがこの天守。小さいけど、均整がとれていて装飾も洗練されている気がします。
 こんな大きな玄関があっては、攻め手を防ぐことはできませんが、この天守ができた当時は平和な時代だったので、利便性第一だったようです。天守内部に障子があるのを見たのも、ここが初めて。威厳の象徴としての天守らしさがよく表れています。
 宇和島城も、縄張りは藤堂高虎。天守に実戦性はなくとも、城山を巡る道は敵を欺くようわさと五角形にしたことが今もわかります。大村益次郎居住跡、市立伊達博物館を見物して、この旅もおしまい。松山へ戻り、生まれて初めてプロペラ機に乗って伊丹に夜8時着。
by maruyamamasaki | 2005-10-14 23:01


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