人気ブログランキング | 話題のタグを見る

みんぱく映画会

 2月26日(土)
 だいたい月末の土曜日に、国立民族学博物館で開かれている映画会に、初めて出かけてみた。当然のことながら記録映画で、劇場などで観られることはまずないので、関心があれば貴重な機会です。無料という点も見逃せません。
 今回は「行きかう旅人」という、フランスのジプシーであるマヌーシュ族の生活を取り上げた映画でした。ジプシー自体ははるか昔、スペインで見たことがありますが、どういう歴史背景があるのかなどは、全く知りません。
 この映画を作り、実際にマヌーシュ族と起居を共にしていた同博物館の大森康宏教授による解説の後、約1時間半の映画を上映。今のジプシーたるや、家馬車をほとんど使わなくなり、キャンピングカーが主な移動手段になっています。しかも車はメルセデス!
 柳を使った篭やレースを作っては売る生活で、しかも映画で見る限り、スーパーの駐車場で篭を売ろうとしても商売ははかばかしくなさそうだったのに、どうして車まで買えたのか不思議な気もします。補足資料によれば、収穫期の農園などで働くこともあるようですが。
 経済面で統合に向かっているヨーロッパで、ジプシーもだんだん暮らしにくくなっているようでした。「日本の国際化がもっと進んだ将来、定住者国家と共存関係を保ってきたジプシーの知恵に学ぶ点は大いにある」とは大森教授の言。
 映画はただでも、民博にたどり着くには万博記念公園の入場料250円がかかります。素通りだけではもったいないので、梅林を見物。大阪万博から35周年を記念して、35種を新規導入する力の入れようで、いずれは国内で最も種類の多い梅林を目指すとか。
みんぱく映画会_a0010524_0532225.jpg
   世界でも万博記念公園の梅林にしかないという「桃山」(2005年導入種)
by maruyamamasaki | 2005-02-27 00:56 | 大阪府


<< Ray 通り抜け参拝 >>