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久保惣記念美術館

 10月10日(日)
 午後から岸和田市山手地区のだんじり祭りを見物する前に、同じ泉州地域にある和泉市の久保惣記念美術館で開催中の浮世絵版画展を観ていくことに。
 広重の東海道五十三次(保永堂版)、北斎の「凱風快晴」といった名作が展示中。子供の頃、五十三次のセット欲しさにお茶漬け海苔を嫌になるほど食べた身としては、何としても本物を観てみたかったのです。
 美術館へは泉北高速鉄道・和泉中央駅からバスで行くのですが、1時間に3本ぐらいしかありません。それも、来る時は5分おきに2本来るのに、それを逃すと30分待ちといった調子なので、注意が必要です。
 建前は和泉市立ながら、実態は綿織物業会社の「久保惣」が土地から建物、コレクションまですべて寄贈したとのこと。敷地は相当広く、かなり立派な茶室や音楽ホールまであります。庭も紅葉したらかなりきれいなのではと思えるほど。
 浮世絵ですが、さすがに五十三次すべてとはいかず、抜粋展示です。かつての勤務地、静岡県磐田市(宿名は見附)は天竜川の渡しが描かれていることなどに、懐かしい思いも。「凱風快晴」は、近くで観るとどうってことのない絵ですが、少し離れてみると色合いの変化の微妙さがわかる気がします。「凱風快晴」の展示は31日まで。11月2日からの後期は「神奈川沖浪裏」に入れ替わるとのことで、これも観たいなあ。
 たまたま、音楽ホールで午後からコンサートがある日だったので、岸和田のだんじり祭はあきらめて、こっちを聴いていくことに。ピアノとフルートの演奏で、120席の小ホールとあってスピーカー不使用。純然たる楽器の音だけを楽しめるいい機会でした。
 ついで。久保惣記念美術館のティールームのコーヒーは、100円で飲めるコーヒーとしては、ひょっとしたら日本一の味かもしれません。
久保惣記念美術館_a0010524_15223354.jpg

 音楽ホール入口にさりげなく飾られた弦楽四重奏のブロンズ像。これに限らず、美術館全体が凝った造りになっています。
by maruyamamasaki | 2004-10-12 15:30 | 大阪府


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