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平城宮跡を歩く その2

 平城宮跡を訪れたのは22年前の夏、「ならシルクロード博覧会」を見に来て以来のこと。会社に入って3年目で多少、余裕ができ、帰省以外で初めて静岡県の外へ旅行したのでした。バブル期だったのに、禁欲的なものだったと思います。
 だだっ広かったって印象しか残っていませんが、改めて眺めてみてもだだっ広い。大極殿(正しくは第1次大極殿)と向かい合う朱雀門までの距離が約800mという。間に近鉄の線路が走ってしまっているとはいえ、よくこれだけ広大な土地を残せたものです。
 大極殿と並ぶ目玉である遣唐使船の復原展示は、午前10時頃のアナウンスで既に午後の入場整理券しかないとわかり、見学を断念。遺構展示館、宮内省の復原建物、東院庭園、朱雀門と歩いて回ることに。地味だけど、発掘状態のままで見られる遺構展示館の説明などはわかりやすく、当時(復原推定)の瓦と今の製品を持ち比べて重さがかなり違うのも体験できます。
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 宮内省の復原建物も中に入ることができます。こういう建物がもういくつかできてくると、往時の平城宮らしくなってくるでしょう。
 想像ですけど、1300年前は大極殿に用いられた瓦の方が貴重だったはずですが、今となっては宮内省の復原建物の桧皮ぶきの方がお金がかかるのではないでしょうか。歴史の皮肉を感じずにはいられません。
 写真は宮内省復原建物の内部です。梁が真っ直ぐ過ぎるのが妙に目につきます。曲がった松材なんかだとリアルなんですけどね〜。
by maruyamamasaki | 2010-05-03 21:49 | 奈良県


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